金魚の気持ち 7 奥さん金魚、個室をもらう!
我が家の水槽で暮らし始めて2〜3日もすると、食事のタイミングがわからなかった「奥さん」と呼ばれる新しい金魚も自分ひとりでえさを食べに来られるようになりました。

こうなると食事のたびに「奥さん」金魚をえさの場所に誘っていた金魚の「旦那」のエスコートは不要になります。

食事を一緒にする以外は「旦那」に全く関心を示さない金魚の「奥さん」・・・
「旦那」は「奥さん」との唯一のコミュニケーションのチャンスを失い、なすすべもなくおとなしくしているしかありませんでした。

ごく普通の金魚のように・・・
静かにお互いをまるで関心が無いかのように、干渉しあうことなく静かに過ごす・・・

この時金魚たちがどんな事を思っていたのかわかりません。
ただ、もともとおとなしく出来ない乱暴物の金魚の「旦那」は、互いに無関心のまま静かに過ごすなんて事をいつまでも続けている事は出来ませんでした。

間もなく、「旦那」は「奥さん」を追い掛け回すようになりました。

流線型で泳ぎの得意なわきんの「旦那」と大きく豊かなひれをひらひらさせた丸っこい体のりゅうきんの「奥さん」の追いかけっこは、さながらスプリンターに追いかけられる舞妓さんのようです。
当然勝負にはならないものの執拗に追いかけ回す「旦那」と必死に逃げる「奥さん」!

突っつく事はしていないようです。でも「奥さん」を脅かすように「旦那」は追い立てていました。

同じような大きさの金魚ならいじめられないかと思って一緒にしたのですが、やはりわきんとりゅうきんを一緒にしたのは間違いだったのでしょうか(確かに間違いではありますが・・・)

逃げ回る「奥さん」があまりにも不憫に見えたので、私は何か避難できる場所を作ってあげようと、流木を模った土管を買ってきて、水槽に入れてみました。

見慣れないものが入ってきたにもかかわらず、「奥さん」はすぐに土管に逃げ込みました。
土管を怪しむより、少しでも早く「旦那」から逃げたかったのでしょう。

土管に逃げ込んだとはいえ、「奥さん」と「旦那」の体の大きさはほぼ同じです。
と言う事は当然土管には「旦那」も入れてしまいます。
一度は逃げ込んだとしても「旦那」に追い出されたら避難場所の意味がありません。
大丈夫かな・・・不安な思いで私はその後の様子を見守りました。

でもその不安は取り越し苦労でしかありませんでした。

追い掛け回された「奥さん」が土管に逃げ込むと、「旦那」は体をひるがえして土管から離れ、中に入ってまで「奥さん」を追い立てる事はしませんでした。

「旦那」は土管が嫌いだったのか?これ以上深追いしたら嫌われるとでも思っていたのか?それとも金魚にしかわからない理由があるのか?
私にはわかりません。

でも、とにかく「旦那」は土管に逃げ込んだ「奥さん」を追い出すようなまねはしませんでした。

土管には真ん中に穴が開いていて、土管に逃げ込んでも「奥さん」には外が見えるし、私や「旦那」からは覗かなくても「奥さん」の様子が見えました。

「奥さん」は土管の窓から土管に近づかない「旦那」の様子を見て
きっとホッとしたことでしょう。

こうして土管の中に安住の地を見つけた「奥さん」!
一日の大半はこの土管の個室で過ごすようになりました。

もちろん一日中狭い部屋の中に閉じこもっていては体によくありませんね。
「奥さん」は時々部屋を出て来ました。
そして「旦那」に追いかけられて、適当に部屋に逃げ込んで、
後は部屋でゆっくり静かに過ごす・・・。

これが「奥さん」の日常になりました。

「旦那」はやはり「こだわり」のある金魚だったのだと思います。
「奥さん」が個室に入っている時は何もしない・・・これも「旦那」のこだわりだったのでは無いでしょうか・・・。

でもある事を「奥さん」がした時だけは「旦那」はそれを許しませんでした!
その時だけは「旦那」は容赦なく部屋へ入って「奥さん」を部屋から追い出してしまいます。
それ以外の理由では絶対に「奥さん」の部屋に入ったりしないのに・・・。

さて!皆さん問題です。

「旦那」が唯一許せなかった「奥さん」の行動とは何でしょう?

前回のお話を読んでもらえた方には簡単な問題だったかもしれませんね!

答えはまた次回にお話します。

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【2008/05/15 17:29 】
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